ポータブル電源は災害時に本当に必要か?賃貸・マンション暮らしが選ぶべき容量とメーカー

語り部活動
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紺野 堅太

「釜石の出来事」の当事者が語り部防災士となり、あなたとあなたの大切な人を守る為に、防災情報をお届けします!

岩手県釜石市で中学1年生の時に東日本大震災を経験。
防災教育を積み重ねて津波から追われるも中学生が率先避難することで小学生、地域住民を含めた600人弱が避難することが出来た「釜石の出来事」の当事者。※「釜石の奇跡」とも呼ばれていました
現在は愛知県を拠点に当時の体験談を話す「語り部」として活動中。

【保有資格】
・防災士(2022年取得)
・防火・防災管理者(2023年取得)

【活動実績】
・年間15件程の語り部を実施(学校、企業、地域住民向け防災講座、病院、防災イベントなど)
・防災教育支援(避難訓練、学校防災計画策定・更新、地域住民×防災教育実施などのフォロー)
・防災グッズ監修
・メディア取材・出演(NHK、CBCテレビ内のニュース、日本テレビ「NEWS ZERO」取材、IBC(岩手放送)取材、BS-TBS

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  1. ポータブル電源って本当に必要なのか?
  2. ポータブル電源は実際に災害時に必要なのか?
    1. 東日本大震災で「電気がない」とはどういう状況だったか
    2. ポータブル電源で「何に使う」のか:3つの基本用途
    3. 「いらない」と言われる理由とその誤解
  3. あなたはどのタイプ?3秒診断
    1. タイプ①:夫婦二人暮らし・消費電力少なめタイプ
    2. タイプ②:子育て世帯・ミルク作りタイプ
    3. タイプ③:3人以上のファミリー世帯・冷蔵庫&エアコン重視タイプ
  4. 【タイプ①】夫婦二人暮らし・消費電力少なめタイプ
    1. こんな人におすすめ
    2. このタイプに必要な容量はどれくらいか
    3. おすすめモデル:JVCケンウッド/Victor BN-RF510
    4. 家電別・使用可能時間一覧表
  5. 【タイプ②】子育て世帯・ミルク作りタイプ
    1. こんな人におすすめ
    2. 電気ケトル+ミルクという最大の課題
    3. おすすめモデル:BLUETTI AC70
    4. 家電別・使用可能時間一覧表
  6. 【タイプ③】3人以上のファミリー世帯・冷蔵庫&エアコン重視タイプ
    1. こんな人におすすめ
    2. 賃貸で「太陽光+蓄電池並み」を目指すという考え方
    3. おすすめモデル:Jackery 1000 Plus
    4. 家電別・使用可能時間一覧表
  7. 3タイプ比較:スペック・価格まとめ表
  8. 価格を抑えて選ぶためのポイント
    1. 「容量が大きいほど良い」は本当か
    2. セール時期・型落ちモデルの狙い方
    3. 賃貸で保管・使用する際の注意点
  9. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. ポータブル電源は普段使わないと劣化する?
    2. Q2. 賃貸でも安全に使える?火事のリスクは?
    3. Q3. 結局、ポータブル電源は本当に必要か?
    4. Q4. ソーラーパネルは後から追加できる?
    5. Q5. 容量が大きいほど重くて使いにくい?
  10. まとめ:「ポータブル電源 災害 買うべきか」への結論

ポータブル電源って本当に必要なのか?

「ポータブル電源って、本当に必要なのかな」

そんなふうに思ったことはありませんか?

防災グッズを調べていると必ず出てくるポータブル電源。
でも、価格はそれなりに高いし、「実際に使う場面なんてあるの?」
「うちはマンションだから、停電したらどうなるのか想像できない」

という方も多いと思います。

特に、太陽光パネルや蓄電池を設置できない賃貸・マンション暮らしの方にとっては、「電気の備え」という選択肢自体が、戸建てに比べて狭いのが現実です。

この記事では、防災士として活動している筆者が、実際の被災体験も交えながら、

  • ポータブル電源は本当に必要なのか
  • 必要だとしたら、何にどう使うのか
  • 自分の世帯タイプに合った容量・メーカーはどれか

を、できるだけ分かりやすくお伝えします。

ポータブル電源を買うべきか悩み、検索してこの記事に来てくれたあなたが、読み終わった時に「自分はこれを買えばいいんだ」と分かる状態を目指して書いています。


ポータブル電源は実際に災害時に必要なのか?

東日本大震災で「電気がない」とはどういう状況だったか

少し、語り部防災士である私自身の話をさせてください。

私は2011年、岩手県釜石市で中学1年生のときに東日本大震災を経験しました。その後、約2ヶ月間、山奥にある祖父母の家に避難して生活していました。

最初の週間は、完全に停電していました。

内閣府 防災担当「東北地方太平洋沖地震を教訓とした専門調査会」資料
内閣府 防災担当「東北地方太平洋沖地震を教訓とした専門調査会」資料

※内閣府 防災担当「東北地方太平洋沖地震を教訓とした専門調査会」資料より引用

内閣府で発表している情報を見ると最初の1週間程で停電は復旧されていますが
その後の余震で再度停電してしまいます。

夜になると、家の中はろうそくとランタン式の懐中電灯だけが明かりでした。暖を取る方法は、厚手の布団に包まること、そして薪ストーブです。

薪ストーブは確かに暖かいのですが、正直に言うと、かなり大変でした。

まず、薪割りという労働が発生します。寒い中で薪を割り続けるのは、体力的にきついです。それに、火を使うということは、常に火災のリスクと隣り合わせということでもあります。さらに、ストーブの「近くにいないと暖かくない」という構造上の限界もありました。部屋の隅にいれば、結局寒いんです。

当時の私たちは、昔ながらの日本家屋に住んでいたので、薪ストーブという選択肢がありました。

でも、今これを読んでいるあなたが賃貸やマンションに住んでいたら、どうでしょうか。

部屋の中で火を起こすことは、基本的にできません。

避難所に行ったとしても、必ずしも暖が取れるとは限りません。多くの避難所は体育館のような広い空間で、暖房が十分に行き届かないことも多いのが実情です。

そしてもう一つ、見落としがちな視点があります。

冬の寒さだけでなく、夏の暑さ対策にも、結局「電気」が必要になるということです。

東日本大震災は3月でしたが、もしあれが真夏に起きていたら、停電による室温の上昇は、命に関わる問題になっていたはずです。エアコンが使えない夏の室内は、想像以上に危険な環境になります。

つまり、「火」で代用できない部分、特に夏の冷房と、最低限の照明・情報収集については、停電時にどう対応するかを事前に考えておく必要があるということです。

これが、ポータブル電源について考えるうえでの、私自身の出発点になっています。

そして愛知県で社会人生活をスタートした中で気付いたことがあります。

「賃貸暮らしだと隣の人と交流する機会がない」

コロナ禍の影響もありましたが、一人暮らしだと同じアパートやマンションの住人と
交流することが滅多にあります。

そんな中で「災害が起きたら隣人と協力し合おう」という気持ちは分かりますが
地震が発生した瞬間にいきなり隣人と交流しなさいはハードルが高いです。

そういった方々のためにポータブル電源を備えて電源供給源を確保することは
在宅避難の快適性と自身の命を守るうえで欠かせないことだと実感しました。


ポータブル電源で「何に使う」のか:3つの基本用途

では、実際に災害時、ポータブル電源は「何に使う」のでしょうか。

大きく分けると、以下の3つです。

①情報収集・通信の確保

スマートフォンの充電、モバイルWi-Fiルーターの稼働。これがなければ、家族との連絡も、避難情報の確認もできなくなります。

②照明の確保

ろうそくや火を使うランタンには、火災のリスクがあります。LED照明であれば、その心配なく長時間明かりを確保できます。

③生活家電の維持

ここがタイプによって大きく変わる部分です。電気ケトルでミルクを作る、冷蔵庫の中身を守る、扇風機やサーキュレーターで室温を調整する。これらは「あったら便利」ではなく、世帯によっては「これがないと生活が成り立たない」レベルの問題になります。


「いらない」と言われる理由とその誤解

一方で、「ポータブル電源は災害時にいらない」という意見もあります。

その理由として多いのは、「結局、すぐに電気は復旧するから」「カセットガスとろうそくで十分」というものです。

確かに、電力の復旧は他のライフライン(水道・ガス)に比べて早い傾向にあります。しかし、震度や被害規模によっては、数日から1週間程度、停電が続く可能性は十分にあります。

実際に東日本大震災を経験した私のケースですが避難先が津波の被害に遭っていない祖父母の家でした。

電柱や電線の被害が比較的に小さい地域でも電機の復旧までに1週間程かかりました。

そして、「ろうそくとカセットガスで十分」という考え方は、赤ちゃんがいる世帯や、夏場の在宅避難を想定していないケースが多いように感じます。

ミルクを作るはカセットコンロで代用可能ですが、室温を調整する、スマホで情報を得る。これらは火では代用できません。

私自身も一児のパパですが、やはり室温を調整できないことは赤ちゃんがいる世帯にとっては致命的です。
赤ちゃんの健康状態を保てないし、機嫌が悪くなる。

大人達もイライラする環境で赤ちゃんも機嫌が悪くなると余計悪循環です。
実際に赤ちゃんがいる世帯の人達はそのような状況がかなりきついことが容易に想像できると思います。

「本当に必要か」という問いに対する答えは、世帯によって変わるというのが、正直な結論です。だからこそ、次の章で、あなたがどのタイプに当たるのかを確認していきましょう。


あなたはどのタイプ?3秒診断

まずは、自分がどのタイプに当てはまるか、チェックしてみてください。


タイプ①:夫婦二人暮らし・消費電力少なめタイプ

  • 夫婦2人暮らし、または一人暮らし
  • 普段から家電をあまり使わない
  • 停電時は「情報収集と灯りが確保できればOK」と考えている
  • 持ち運びやすい軽量モデルが欲しい

当てはまる方は → 【タイプ①】夫婦二人暮らし・消費電力少なめタイプへ


タイプ②:子育て世帯・ミルク作りタイプ

  • 赤ちゃん・乳幼児がいる
  • ミルクを作るために電気ケトルでお湯を沸かす必要がある
  • カセットコンロは備えているが、お湯を沸かす手段としては電気が安心
  • 安すぎず、高すぎない、ちょうどいい容量を探している

当てはまる方は → 【タイプ②】子育て世帯・ミルク作りタイプ


タイプ③:3人以上のファミリー世帯・冷蔵庫&エアコン重視タイプ

  • 3人以上の家族構成(乳幼児はいない)
  • 冷蔵庫の中身を守りたい
  • 夏場のエアコン・扇風機など室温対策も重視したい
  • 賃貸だけど「太陽光+蓄電池」並みの備えを目指したい

当てはまる方は → 【タイプ③】3人以上のファミリー世帯・冷蔵庫&エアコン重視タイプ


【タイプ①】夫婦二人暮らし・消費電力少なめタイプ

こんな人におすすめ

正直なところ、このタイプの方からよく聞くのは、「ポータブル電源って、私たちには大げさすぎるんじゃないか」という声です。

でも、実際にお話を聞いていくと、「停電中もスマホで情報を見たい」「最低限、灯りは確保したい」というニーズは、ほぼ全員にあります。

このタイプにとってのポータブル電源は、「非常時の情報収集と灯りを2〜3日分、確実に確保するための保険」という位置づけが最も近いと思います。

このタイプに必要な容量はどれくらいか

夫婦2人で、スマホ2台の充電、LEDランタン、モバイルWi-Fiルーターを2〜3日使う場合、1日あたりの消費電力は約175Wh程度になります。

これをもとに考えると、300〜500Wh程度の容量があれば、十分にカバーできます。

このタイプで重要なのは、「電気ケトルなどの高出力家電は使わない」という前提です。容量が小さくても、定格出力がそこまで高くなくても問題ありません。むしろ、軽量で持ち運びやすいモデルの方が、賃貸暮らしには向いています。

おすすめモデル:JVCケンウッド/Victor BN-RF510

このタイプにおすすめするのは、JVCケンウッド(Victorブランド)のBN-RF510です。

国内メーカーということもあり、初めてポータブル電源を選ぶ方にとって、安心感のあるモデルだと思います。

項目スペック
容量512Wh
定格出力600W(瞬間最大1,200W)
バッテリーリン酸鉄リチウムイオン(約4,000回サイクル)
出力ポートAC×3/USB-A×3/USB-C×1/シガーソケット×1
重量約6.7kg
参考価格約86,900円(公式価格)

6.7kgという重量は、女性でも無理なく持ち運べる範囲です。災害時だけでなく、ベランダでの「電気のちょこっと貯金」のような日常使いもできるのが、ケンウッドモデルの良さです。

家電別・使用可能時間一覧表

家電消費電力使用可能時間(512Wh時)
スマートフォン充電10W約41.0時間
LEDランタン5W約81.9時間
モバイルWi-Fiルーター10W約41.0時間
ノートパソコン60W約6.8時間
テレビ(小型)120W約3.4時間
電気ケトル(1,000W)1,000W使用不可(定格出力超過)

スマホとWi-Fiルーターを合わせて毎日使い続けても、約2日分は確保できる計算になります。「情報収集と灯りが途切れない」という安心感を、この容量でしっかり確保できます。


【タイプ②】子育て世帯・ミルク作りタイプ

こんな人におすすめ

子育て中の方からの相談で、本当に多いのが「停電時、赤ちゃんのミルクをどう作ればいいんですか」という質問です。

カセットコンロを非常用に備えている家庭も多いと思いますが、夜中に何度も火を使うのは、正直なところ不安が大きいですよね。特に、寝ぼけた状態でカセットコンロを操作するのは、安全面でもリスクがあります。

このタイプにとってのポータブル電源は、「電気ケトルでお湯を沸かせる」という一点に対する、確実な解決策になります。

電気ケトル+ミルクという最大の課題

ここが、タイプ①との最大の違いです。

電気ケトルは、消費電力が約1,000W前後あります。タイプ①でおすすめしたモデル(定格出力600W)では、この電気ケトルは動きません。

つまり、子育て世帯にとっては、「容量」だけでなく「定格出力」が重要になるということです。

おすすめモデル:BLUETTI AC70

このタイプにおすすめするのは、BLUETTI(ブルーティ)のAC70です。

項目スペック
容量768Wh
定格出力1,000W(瞬間最大1,500W、電力リフト機能で2,000Wまで対応)
バッテリーリン酸鉄リチウムイオン(3,000回以上サイクル)
出力ポートAC×2/USB-A×2/USB-C×2/シガーソケット×1
充電時間約1.3〜1.5時間(AC高速充電時)
重量約10.2kg
参考価格約65,000〜89,800円

AC70最大の強みは「電力リフト機能」です。これにより、定格1,000Wを超える電気ケトル(最大2,000Wクラスまで)も動かすことができます。

つまり、夜中でも、火を使わずにミルク用のお湯が沸かせるということです。これは、子育て世帯にとって、安心感の質がまったく変わるポイントだと思います。

充電時間が約1.3〜1.5時間と非常に速いのも特徴です。台風が近づいているときなど、「念のため満充電にしておきたい」というタイミングで、すぐに対応できます。

家電別・使用可能時間一覧表

家電消費電力使用可能時間(768Wh時)
スマートフォン充電10W約61.4時間
LEDランタン5W約122.9時間
モバイルWi-Fiルーター10W約61.4時間
ノートパソコン60W約10.2時間
小型冷蔵庫40W約15.4時間
電気ケトル(ミルク用・1,000W)1,000W約0.6時間(約37分)

「37分」という数字だけ見ると短く感じるかもしれませんが、これは連続使用時間です。実際の使い方は、1回数分の沸騰を1日に数回行うイメージなので、十分すぎる余裕があります。

スマホ・Wi-Fi・灯りを使いながら、ミルク用のお湯も確保できる。この両立ができるのが、タイプ②におすすめする最大の理由です。


【タイプ③】3人以上のファミリー世帯・冷蔵庫&エアコン重視タイプ

こんな人におすすめ

3人以上のファミリー世帯になると、悩みの質が変わってきます。

「冷蔵庫の中身を、停電中もできるだけ守りたい」「夏場、停電したら室温がどうなるか不安」という声が増えてきます。

このタイプは、太陽光パネルや蓄電池を設置できない賃貸でも、「家庭用蓄電池に近い役割」をポータブル電源に求める段階に来ていると言えます。

賃貸で「太陽光+蓄電池並み」を目指すという考え方

戸建てであれば、太陽光パネルと蓄電池を設置して、災害時にも自立した電力供給ができます。

しかし、賃貸ではこれができません。

そこで考え方を変えて、「容量の大きいポータブル電源+拡張バッテリー」という組み合わせで、できるだけ蓄電池に近い役割を持たせる、というアプローチが現実的になります。

おすすめモデル:Jackery 1000 Plus

このタイプにおすすめするのは、ジャクリ(Jackery)の1000 Plusです。

項目スペック
容量1,264Wh(拡張バッテリーで最大5,000Whまで拡張可能)
定格出力2,000W(瞬間最大4,000W)
バッテリーリン酸鉄リチウムイオン(約4,000回サイクル)
充電時間約1.7時間(AC)
重量約14.5kg
拡張バッテリー最大3個まで追加可能
参考価格約134,400〜168,000円

ジャクリ1000 Plusの最大の特徴は、拡張バッテリーによる容量アップです。最初は本体だけで導入し、必要に応じて拡張バッテリーを追加することで、最大5,000Whまで容量を増やせます。

これはつまり、「最初から大きな初期投資をしなくても、後から蓄電池並みの容量に育てていける」ということです。賃貸で蓄電池を設置できない世帯にとって、現実的な「育て方」ができる点が、このモデルを選ぶ理由になります。

家電別・使用可能時間一覧表

家電消費電力使用可能時間(1,264Wh時)
スマートフォン充電10W約101.1時間
ノートパソコン60W約16.9時間
テレビ120W約8.4時間
小型冷蔵庫45W(平均)約22.5時間
電気ケトル1,000W約1.0時間
電子レンジ1,000W約1.0時間

冷蔵庫を約22時間、つまりほぼ1日分稼働させても、まだ余力が残ります。電気ケトルや電子レンジも問題なく使えるため、「停電中でも普段の生活に近い状態を維持する」という目的に、最も適した容量帯です。

夏場のエアコンについては、消費電力が非常に大きい(500〜1,000W前後)ため、長時間の稼働は難しいですが、扇風機やサーキュレーター(消費電力30〜50W程度)であれば、長時間稼働させることが可能です。室温対策として、現実的な選択肢になります。


3タイプ比較:スペック・価格まとめ表

最後に、3つのタイプを一覧で比較できる表をまとめました。

項目①夫婦世帯<br>JVCケンウッド BN-RF510②子育て世帯<br>BLUETTI AC70③ファミリー世帯<br>Jackery 1000 Plus
容量512Wh768Wh1,264Wh(拡張で最大5,000Wh)
定格出力600W1,000W(電力リフトで2,000W)2,000W
重量約6.7kg約10.2kg約14.5kg
充電時間約3〜4時間約1.3〜1.5時間約1.7時間
主な対応家電スマホ・照明・Wi-Fi+電気ケトル(ミルク対応)+冷蔵庫・電子レンジ・扇風機
参考価格約86,900円約65,000〜89,800円約134,400〜168,000円
拡張性なしありあり(最大3個)

容量が大きくなるほど、価格も重量も上がります。だからこそ、自分の世帯タイプに「合っている」容量を選ぶことが、もっとも重要だということが、この表からも見えてくると思います。


価格を抑えて選ぶためのポイント

「容量が大きいほど良い」は本当か

ここまで読んでいただいて、「とりあえず一番大きい容量を買えば安心」と思った方もいるかもしれません。

しかし、これは半分正解で、半分は誤解です。

容量が大きくなるほど、価格も重量も上がります。タイプ①の方が1,264Whのモデルを買っても、その性能を使いこなす場面はほとんどなく、「重くて持ち運びにくい」というデメリットだけが残ってしまう可能性があります。

「自分の世帯に必要な容量を知ること」が、結果的に一番のコスト最適化になります。

セール時期・型落ちモデルの狙い方

ポータブル電源は、防災の日(9月1日)前後や、台風シーズン前にセールが行われることが多い傾向があります。

また、新モデルが登場すると、型落ちモデルの価格が大きく下がることもあります。スペック自体に大きな差がない場合は、型落ちモデルを狙うことで、数万円単位で価格を抑えられる可能性があります。

他にも公式サイトからだとクーポンを使用することが出来るのでそのタイミングを狙って購入することもオススメです!

賃貸で保管・使用する際の注意点

賃貸で使用する際は、以下の点に注意してください。

  • 直射日光が当たる場所や、高温になる場所(夏場の窓際など)での保管は避ける
  • 使用中は周囲に燃えやすいものを置かない
  • 長期間使わない場合も、3〜6ヶ月に1回程度は充電状態を確認する

リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルであれば、安全性は高い傾向にありますが、基本的な注意点は守るようにしましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. ポータブル電源は普段使わないと劣化する?

リン酸鉄リチウムイオン電池は、自然放電が少ない傾向にあります。ただし、長期間放置すると徐々に充電量が減っていくため、3〜6ヶ月に1回程度、充電状態を確認・補充電することをおすすめします。

Q2. 賃貸でも安全に使える?火事のリスクは?

リン酸鉄リチウムイオン電池は、他の電池タイプと比較して熱暴走のリスクが低く、安全性が高いとされています。とはいえ、直射日光下での保管や、高温環境での使用は避けるようにしましょう。

Q3. 結局、ポータブル電源は本当に必要か?

「絶対に必要」とは言い切れませんが、赤ちゃんがいる世帯、夏場の在宅避難を考える世帯、冷蔵庫の中身を守りたい世帯にとっては、優先度の高い備えだと考えます。一方で、火を使わない・最低限の情報収集だけで良いという方でも、軽量モデルであれば「保険」として持っておく価値はあります。

Q4. ソーラーパネルは後から追加できる?

多くのモデルは、別売りのソーラーパネルに対応しています。停電が長期化した場合、日中にソーラーパネルで充電することで、電力を補うことができます。最初はポータブル電源だけを購入し、後からソーラーパネルを追加する、という導入の仕方も可能です。

Q5. 容量が大きいほど重くて使いにくい?

その通りです。512Whクラスは6〜7kg程度ですが、1,264Whクラスになると14kg以上になります。普段から持ち運ぶ予定があるか、自宅に据え置きで使うかによって、適切な重量も変わってきます。


まとめ:「ポータブル電源 災害 買うべきか」への結論

最後に、この記事の問いに対する結論をまとめます。

ポータブル電源が「実際に」必要かどうかは、世帯によって変わります。

ただ、賃貸やマンションで太陽光・蓄電池を設置できない方にとって、停電時の選択肢は限られています。火を使えない、避難所でも暖が取れるとは限らない、夏場の冷房にはどうしても電気が必要。この現実を踏まえると、「何に使うのか」が明確な世帯にとっては、優先度の高い備えだと言えます。

  • ①夫婦世帯:情報収集と灯りを2〜3日分確保する保険として
  • ②子育て世帯:ミルク用のお湯を、火を使わず安全に確保するために
  • ③ファミリー世帯:冷蔵庫を守り、賃貸でも「蓄電池に近い」備えを育てていくために

自分のタイプが分かれば、必要な容量とメーカーも自然と決まってきます。

「とりあえず大きいものを買う」のではなく、「自分の暮らしに合った一台を選ぶ」ことが、後悔しない備えへの一番の近道です。


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