「防災教育をやらなければいけないのは分かっているけど、何から手をつければいいか分からない」
「毎年同じ避難訓練をやっているだけで、本当に意味があるのか不安…」
「防災研修をやりたいけど、誰に頼めばいいのかも分からない」
——こんな悩み、あなただけではありません。
学校の先生も、企業の研修担当者も、自治体の職員も、自主防災組織の担当者も、 最初に感じる壁はほぼ共通しています。
この記事では、そうした「防災教育・研修の入口で立ち止まっている方」に向けて、 実際の講演・研修データと現場の事例をもとに、すぐに動き出せるヒントをまとめました。
私は防災士として、また中学1年生のときに岩手県釜石市で東日本大震災を経験した語り部として、 小学校・中学校・高校・企業・自治体など、さまざまな現場で防災教育・研修に携わってきました。
その経験から言えることがあります。
防災教育は「特別なもの」ではありません。正しいアプローチで始めれば、どんな現場でも、必ず動き出せます。
語り部講演後アンケート結果|9〜10割が「意識が変わった」と回答
まず、数字からご確認ください。
病院職員に対する語り部アンケート結果
三重県鈴鹿市 鈴鹿厚生病院職員に対する防災研修結果


企業に対する語り部アンケート結果
静岡県 株式会社鈴木組 組合員に対する防災研修結果


小学校に対する語り部アンケート結果
愛知県安城市立桜林小学校に対する防災教育結果


中学校に対する語り部アンケート結果
愛知県半田市立半田中学校に対する防災教育結果


私の語り部講演では毎回、Googleフォームでアンケートを実施しています。 これは「参加してよかった」という満足度ではなく、行動変容の意欲を測るものです。
| 質問内容 | 回答結果 |
|---|---|
| 「今日の話を聞いて、防災への意識が変わった」 | 約95〜100% がそう回答 |
| 「今日聞いた話を、家族や大切な人に伝えた。もしくは伝えたい」 | 約85〜100%がそう回答 |
たとえば、静岡県内の企業での防災講話では、71名中69名(97%) が「家族と防災の話をした、またはしようと思っている」と回答しています。
これは単なる満足度ではありません。 「聞いて終わり」ではなく、日常の行動が変わり始めたことを示す数字です。
なぜこれほどの効果が生まれるのか。その答えが「体験者の声」にあります。
なぜ「釜石の奇跡の当事者」の話が、防災意識を変えるのか
2011年3月11日、東日本大震災が発生したとき、私は岩手県釜石市の中学1年生でした。
学校で長年続けてきた防災教育のおかげで、私たち中学生は揺れが収まった直後、 自ら率先して高台へ避難行動を実行しました。
その姿を見た小学生や地域の大人たちも続いて避難し、 結果として約600名の命が守られました。 これが後に「釜石の奇跡」と呼ばれる出来事です。
私が語り部として伝えているのは、その瞬間に実際に感じた「行動の選択」です。
「個人の判断で逃げるべきか、指示に従うか?」 「友達が動けなかったら、どうする?」 「正解なんて誰も教えてくれないとき、あなたはどう動く?」
こうした問いを当事者として投げかけることで、 聞いた人は「他人事」ではなく「自分ごと」として防災を考え始めます。
これが、知識を教えるだけの研修との決定的な違いです。
効果が出ない防災教育・研修には「共通の失敗パターン」がある
現場を回っていて感じるのは、うまくいかない防災教育には共通した原因があるということです。 思い当たるものがないか、確認してみてください。
失敗パターン① 「知識を教えて終わり」になっている
ハザードマップの見方、非常食の種類、地震のメカニズム——。 こうした「知識」を正確に伝えることは大切です。しかし知識だけでは、いざというときに人は動けません。
東日本大震災のとき、「大きな地震が起きた時は津波が来る」ことは多くの人が「知っていた」のです。 それでも逃げ遅れた方が大勢いました。
理由は「ハザードマップでは津波が来る範囲が限られている」という知識だけ先行していたからです。
知識だけが先行していて、この場所までは津波が来ないと予想した人が多かったです。
実際にほとんどの人が「予想よりも遥かに大きな津波だった」と答えます。
知識と行動の間には、大きな溝があります。 その溝を埋めるのが「自分ごとにする体験」です。
失敗パターン② 「怖さ」だけを伝えて終わっている
被害の映像や数字を見せて「だから備えてください」で終わる研修は、 その場では緊張感が生まれますが、日常に戻った瞬間に忘れられます。
人は恐怖だけでは長期的に行動を変えません。 「自分ならどう動くか」という具体的なイメージと、「自分にもできる」という小さな自信が必要です。
失敗パターン③ 「1回やって終わり」になっている
防災教育・研修を年に1回の行事として消化している現場は多いです。 しかし1回きりでは、意識の変化が定着する前に日常に飲み込まれてしまいます。
釜石の中学校が「奇跡」を起こせたのは、継続して防災教育を積み重ねた結果です。
年間を通して避難訓練を数回、地域住民へ作成した防災グッズの提供、地域住民からの過去の震災の語り部教育、救急救命、生徒オリジナルの防災ハザードマップetc…
様々な防災教育を実践してきましたが、結局は継続こそが、いざというときに命を守る行動力を育てます。
失敗パターン④ 「担当者任せ」で学校・組織全体に広がらない
熱心な先生や担当者がひとりで頑張っても、その方が異動や退職をした途端にリセットされる—— これは学校でも企業でも自治体でも起きている典型的な問題です。
防災教育は「個人の熱意」ではなく「組織の仕組み」に落とし込むことが、継続の鍵になります。
これらの失敗パターンに共通しているのは、「伝えた側が満足して終わっている」という点です。 大切なのは、聞いた人が「自分ごと」として受け取り、何かひとつでも行動を変えること。 そのための設計が、防災教育・研修には必要です。
【学校の先生・教育委員会向け】防災授業の実践事例
こんなお悩みはありませんか?
- 防災授業で何を教えたらいいか分からない
- 授業時間の確保が難しく、防災に割ける時間がない
- 避難訓練が形骸化していて、生徒の意識が変わらない
- 外部講師をどこで探せばいいか分からない
実践事例:高知県の中学校

高知県の中学校で語り部を実施後に避難訓練を行ったところ、 生徒たちが講話前とは明らかに異なる主体的な避難行動を見せてくれました。
予定されていた避難場所よりも、現在地から近い避難場所に自らの判断で変更して避難をしていました。
「先生に言われて動く」ではなく、「自分が動いて周りを引っ張る」—— そうした行動変容が、たった一度の語り部講話をきっかけに起きたのです。
先生方へのポイント
防災授業は「特別な知識を教える授業」ではありません。 「もし今、ここで地震が起きたら自分はどう動くか」を考える授業です。
45分の講話でも、子どもたちの防災意識は確実に変わります。 まずは1コマから始めることが、継続する防災教育への第一歩です。
👉学校向けの詳しい実践事例・悩みの解決策はこちら
【企業の研修担当者向け】防災研修の実践事例
こんなお悩みはありませんか?
- 社員が防災を「他人事」としか思っていない
- 毎年同じBCP研修のマンネリ化が気になる
- 実際の被災経験者の話を社員に聞かせたい
- 防災研修の効果を数字で示したい
実践事例:静岡県内の企業
71名参加の防災研修で、97%(71名中69名) が「家族と防災の話をした、またはしようと思っている」と回答しました。
「語り部の話を聞いて、初めて防災が自分の問題だと感じた」という声が多数届いています。
企業研修担当者へのポイント
社員の防災意識を変えるために最も効果的なのは、 数字やデータではなく、リアルな体験談です。
「あのとき何を感じ、何を選択したか」という当事者の言葉は、 どんなスライドよりも社員の心に届きます。
研修時間は60〜90分から対応可能。オンライン開催にも対応しています。
【自治体・行政職員向け】地域住民向け防災研修の実践事例
こんなお悩みはありませんか?
- 地域住民向けの防災研修で何をすればいいか分からない
- 住民の参加率が低く、毎年同じ顔ぶれしか来ない
- 防災講師を誰に頼めばいいか判断できない
- 防災計画を見直したいが、どこから手をつければいいか分からない
実践事例:愛知・三重・静岡などの自治体研修
市町村主催の住民向け防災研修に登壇し、 参加者から「こういう話を聞く機会が今まで全然なかった」「地域の人みんなに聞かせたい」という声が多く寄せられています。
鈴鹿市・江南市をはじめとする自治体研修の実績があります。


自治体・防災担当者へのポイント
地域住民の防災意識を高めるには、「知識の提供」より「感情を動かす体験」が先です。
まず「自分ごと」として防災を感じてもらう入口として、 語り部講演は費用対効果の高い手段のひとつです。
避難所運営訓練の支援・防災計画策定のサポートにも対応しています。
【自主防災組織・自治会向け】地域防災力を高める研修事例
こんなお悩みはありませんか?
- 自主防災組織の訓練がマンネリ化している
- 役員が高齢化していて、若い世代に関わってもらえない
- 何をすれば地域の防災力が上がるか分からない
自主防災組織・自治会へのポイント
地域の防災力は、訓練の回数ではなく「住民が自分事として動けるか」で決まります。
体験者の話を地域で共有することが、 自主防災組織の活動への関心・参加率向上に直結します。
地域の規模・予算に合わせて柔軟に対応しますので、まずはご相談ください。
まだ迷っているあなたへ
防災教育・研修で「何から始めればいいか分からない」という状態は、 始める前の全員が通る道です。
大切なのは、完璧な計画を立てることではありません。 「まず一度、体験者の話を聞いてもらう」——それだけで、現場は確実に変わります。
釜石の奇跡が証明しているのは、 継続的な防災教育が、いざというときに命を守る行動につながるということです。
その「入口の一歩」を、ぜひ一緒に踏み出しましょう。
語り部に依頼するまでの流れ
「お願いしたいけど、どう相談すればいいか分からない」—— これが、問い合わせをためらう方の一番の理由です。
流れはシンプルです。
STEP 1:お問い合わせフォームから相談する 目的・対象・希望日程・予算の目安を簡単に教えていただくだけで構いません。 「まだ検討中」「予算が不明」でも大丈夫です。
STEP 2:内容のすり合わせ(メール or オンライン) 対象者の年齢・人数・開催場所・時間、そして「何を解決したいか」を一緒に整理します。 この段階で、最適なプログラム構成をご提案します。
STEP 3:プログラムの確定・日程調整 内容と日程が決まれば準備完了です。 必要に応じてワークシートや事前資料もご用意します。
STEP 4:当日の講演・研修 語り部講話・グループワーク・避難訓練支援など、合意した内容で実施します。
STEP 5:アフターフォロー 講演後のアンケート集計結果の共有、ふりかえり資料の提供なども対応しています。 「次回はどうするか」の相談もこのタイミングで行います。
問い合わせから当日まで、平均2〜4週間程度でご準備いただけます。 学校の年間行事への組み込みを検討している場合は、早めにご相談いただけるとスムーズです。
講演・研修のご相談はこちら
「予算が少ない」「時間が限られている」「オンラインでお願いしたい」—— そんな小さな相談からでも大歓迎です。
よくいただくご相談の例:
- 学校の防災授業で、1コマ45分の語り部をお願いしたい
- 企業の防災研修に登壇してほしい
- 自治体の住民向け研修や避難訓練に参加・支援してほしい
- 防災計画・BCP策定を一緒に考えてほしい
学校・企業・自治体のご事情に合わせて、柔軟にプログラムをご提案します。
👉お問い合わせページはこちら
よくある質問
- Q学校以外(企業・自治体)の研修にも対応していますか?
- A
はい、対応しています。企業の防災研修、自治体・自主防災組織の研修、地域住民向けイベントなど幅広く実績があります。
- Qオンライン講演は可能ですか?
- A
可能です。Zoom等を使ったオンライン講演にも対応しています。遠方の学校・企業からもご依頼いただいています。
- Q研修の時間はどのくらいが目安ですか?
- A
30分〜90分の間で調整可能です。短時間でも「体験談+行動を考える問いかけ」の構成で対応できます。
- Q予算が少ない場合でも依頼できますか?
- A
ご相談ください。学校・非営利団体・自主防災組織など、状況に応じて柔軟に対応しています。
- Q避難訓練への参加・支援も可能ですか?
- A
大歓迎です。語り部+避難訓練+避難所運営訓練をセットで一日サポートした実績もあります。






