2022年11月18日
高知県語り部活動のラストは黒潮町立佐賀中学校で講演をさせて頂きました。
私の話を聞いて頷きながらメモを取る生徒や画面に釘付けになっている生徒が多くいて嬉しかったです。
中学生からかなり鋭い質問を頂きました。それは・・・
「私の自宅は津波予測浸水範囲内で、自宅の裏に山があり、土砂崩れの危険性もあるのですがどこに避難した方がいいですか?」
です。私は黒潮町の地形も完全には把握しておらず、私の無責任な発言で生徒が南海トラフの被害に遭ったら嫌だと思って
「すみません。この場では正解を伝えることができません」と言いました。
この時に応えられなかったことが悔しくて、自分の体験談だけではなくて、聞いてくれる人達に合わせてリスク評価などをしながら助かる方法を一緒に考えたい!だからもっと勉強して知識をつけよう!と思うようになりました!
最後の質問でも「避難放棄者を0にする為にどうしたらいいか?」と聞かれて
中学生の意識の高さに驚きました。ちょうど黒潮町で行っていた訓練は要配慮者の方々に玄関先まで避難して頂く訓練をしていました。
目的としては①玄関先まで避難してご近所の方の力を借りて一緒に逃げる
②避難訓練に参加してもらうことで地域内の防災意識の温度差を失くす
2通りの目的がありました。この訓練は全国どこでもやるべきだと思いましたので今後の語り部活動でも紹介したいと思いました。
この日は佐賀中学校は下校時避難訓練を実施しましたが、私が待っていた避難路に生徒が現れませんでした。先生に聞いた所、生徒さん自らが考えて違う避難路の方が近くて早く高台に行けると判断して予定とは違う避難の仕方をしたようです。
本番を想定して、自分の命は自分で守ろうとすぐに実践して下さって大変嬉しかったです。
是非今後も佐賀中学校の生徒さんには地域住民を引っ張っていくような防災活動に期待したいです。
今回は呼んで頂きありがとうございました。