
——そんな声を、これまでたくさんの先生方から聞いてきました。
この記事ではそんな全国の先生方の防災教育に対するお悩みを解決する記事となっております。
結論から言うと
- 防災教育のハードルは全然高くない!普段の授業から可能!
- 迷ったらまずは「体験者の声」を生徒に聞いてもらおう!
私は防災士であり、中学生のときに岩手県釜石市で東日本大震災を経験しました。
あのとき、学校で学んだ防災教育が「釜石の奇跡」と呼ばれる避難行動を生み、私たちの命を救ってくれました。
その経験をもとに、今は全国の学校で「命を守る防災教育」の講話活動を行っています。
けれど、どの学校でも共通して感じるのが、

防災教育をやりたいけど、現場の壁が多い。
授業時間の確保、講師探し、予算、子供の関心の低さ…
防災教育を取り巻く悩みは本当に多岐にわたって存在しています。
そこでこの記事では、学校現場でよく聞く10の悩みを整理し、
それぞれに対して“今すぐ実践できる解決策”を紹介します。
| 悩みの内容 | 解決方法 | 章 | リンク |
|---|---|---|---|
| どんな内容を授業で扱えばいいか分からない | 体験者の声を教材にする | 第1章 | ▶読む |
| 防災教育の時間が確保できない | 普段の授業に組み込む | 第2章 | ▶読む |
| 効果が感じられない | ふりかえりシートの活用 | 第3章 | ▶読む |
| 講師をどこで探せばいいか分からない | 目的から逆算して探す | 第4章 | ▶読む |
| 教員が防災の専門知識を持っていない | 体験者やプロの人に頼る | 第4章 | ▶読む |
| 生徒が他人事に感じてしまう | 体験者の声を聞いて、振り返りもしてもらう | 第3章 | ▶読む |
| 予算が限られている | 調整が可能な語り部を頼る | 第5章 | ▶読む |
| 地域防災と学校防災をどうつなげるか分からない | 地域住民と防災訓練や防災スキルを学ぶ | 第5章 | ▶読む |
| 生徒が退屈してしまう | 普段の授業を通して活動をする。 体験者と交流をする。 | 第2章 | ▶読む |
| 継続的に実施できない | 行事として組み込む | 第5章 | ▶読む |
防災教育は「特別な先生がやるもの」ではありません。
日常の中に少しずつ“防災の視点”を取り入れるだけで、
子どもたちの命を守る力は確実に育っていきます。
まずは、先生方が最初にぶつかるこの悩みから見ていきましょう。
第1章:どんな内容を授業で扱えばいいか分からない
「防災教育をやりたいけれど、何を教えればいいのか分からない」
これは、もっとも多く聞かれる悩みのひとつです。
教科書にもはっきり載っていないし、防災の専門知識がある先生も多くはありません。
💭 現場の声
- 「災害の種類を説明するだけで終わってしまう」
- 「“避難訓練”と“防災教育”の違いが分からない」
- 「生徒が“また防災?”と飽きてしまう」
こうした声の背景には、“目的があいまいな授業”になっていることが多いです。
✅ 解決のポイント:目的を「命を守る行動」に絞る
防災教育の本質は、「すべての子どもが自分の命を守る行動を取れるようになること」。
文部科学省のガイドラインでも、
「防災教育は、災害時における主体的な行動力を育むことを目的とする」
と明記されています。
つまり、防災教育=災害の種類を教える授業ではありません。
「もしこの学校で地震が起きたら?」「自分はどう動く?」といった行動を考える授業が大切なんです。
🗣️ 東日本大震災の体験を“教材”に変える
たとえば、私が釜石で体験した東日本大震災の話。
地震直後、私たち中学生は率先して避難行動を実行して、自ら高台へ避難しました。
これが、のちに小・中学生と地域住民の約600名の命を守った「釜石の奇跡」と呼ばれる出来事につながりました。
授業では、その話をきっかけに子どもたちへ問いかけます。
「あなたの学校で地震が起きたら、どこへ逃げますか?」
「もし友だちが動けなかったら、どう声をかけますか?」
こうした体験型の問いを投げかけるだけで、
子どもたちは“自分ごと”として考え始めます。
実際に私の語り部では当時の避難行動で迫られた「行動の選択」を生徒に投げかけて
自分が本当に避難する立場だった場合を考えてもらう体験型の語り部を実施しています。

✏️ 先生への提案
- 授業の目的を「命を守る行動の理解」と明確にする
- 教科書ではなく「実際の行動シーン」を中心に考える
- 語り部や地域防災士の体験談を“教材”として取り入れる
💬 まとめ
「防災教育って何を教えるの?」という悩みの答えは、
「命を守る行動を、体験を通して考える授業にすること」
知識を教える授業から、行動を学ぶ授業へ。
それが、子どもたちの“本当の防災力”を育てる第一歩になります。
次章では、先生たちが次にぶつかる悩み——
「防災教育の時間が確保できない」について、現場での工夫を紹介します。
第2章:防災教育の時間が確保できない
「防災教育の時間を取りたいけど、授業も行事もいっぱいで…」
これは、多くの先生が口をそろえて話す悩みです。
実際、学校の年間行事予定を見てみると、運動会、学芸会、テスト、行事の準備…。
防災に割ける時間は、年に1〜2回の避難訓練程度というケースも少なくありません。
しかし、防災教育は“特別な授業”にする必要はありません。
ちょっとした時間の工夫で、しっかり伝えることができます。
💭 現場の声
- 「防災は大事だと思うけど、他の授業にしわ寄せが…」
- 「特別活動に組み込もうとしたけど、行事で流れてしまう」
- 「せっかくの防災講話も1回で終わってしまう」
多くの先生が“時間の壁”を前に立ち止まっています。
✅ 解決のポイント:時間ではなく“構成”を柔軟に
防災教育のポイントは、「短い時間でも伝わる内容に設計する」こと。
たとえば、私の講話活動では次のような構成を用意しています👇
| 講話形式 | 所要時間 | 内容例 |
|---|---|---|
| ショート講話 | 約30~45分 | 体験談+避難行動ワーク(1コマ授業対応) |
| 標準講話 | 約50〜75分 | 体験談+グループ対話+感想共有 |
| 拡大プログラム | 約90分 | 体験談+グループワークショップ+感想共有 |
つまり、「フル講演をやらなければ意味がない」ということではありません。
45分でも、“命を守る行動”を伝えることは十分可能なんです。
実際に学校以外で大学生や議員を対象に20分で体験談をまとめて話した実績もあります。
🧭 時間の作り方の工夫
🕒 ① ホームルームや学活で扱う
1時間丸ごと確保できない場合は、朝の会や学活の一部でもOK。
「もし地震が起きたらどうする?」というテーマだけでも、立派な防災学習になります。
日本のどこかで地震が起きた時に「先生がニュースを見て感じたこと」を話すだけでもいいです。
📚 ② 教科授業と掛け合わせる
防災は総合学習だけでなく、教科とも相性抜群です。
- 国語:「防災ポスターを作ろう」
- 社会:「地域の防災マップを調べよう」
- 理科:「地震の仕組みを調べてみよう」
- 英語:「外国人にも伝わる英語表記の避難ルートの看板を作成しよう」
- 技術:「モバイルバッテリーを作ってみよう」
- 美術:「防災ポスター、避難ルートの看板、地域に専用のハザードマップを作成して町に取り付けよう」
- 道徳:「大きな災害を経験した人から命の大切さを学ぼう」
- 体育:「避難場所までマラソンをして、実際に何分かかるか調べよう」
こうして既存の授業に防災の視点を加えるだけでも、“防災教育”としての効果は十分あります。
👨🏫 ③ 学校行事に組み込む
文化祭や授業参観の中で「防災展示」や「避難訓練発表会」を開く学校も増えています。
実際に私は小学生の時に「三陸地震津波」をテーマに劇を発表しました。
行事とセットにすれば、保護者や地域にも防災意識を広げられます。
💬 現場での実例
ある中学校では、総合学習の時間に「中学生の時に東日本大震災を経験した方から学ぶ防災授業」を実施。
私が講話を行い、その後、生徒たちが“中学生でも地域住民に貢献できる防災活動”を考えてくれました。
実際に活動した内容は「安否札作成」でした。
安否札は玄関に「この家の人は全員避難しました」と書かれた札を置くことで
捜索者が要配慮者の家の中を捜索する時間を削減できる+捜索者の避難時間の確保する効果が期待できます。
講話時間はわずか40分。
でも、生徒たちからは
「短かったけど印象に残った」
「自分の命を守るために、家族と話そうと思った」
「中学生でも助ける側の立場になれると思えた」
「中学生が地域住民を守る防災の担い手になるという自覚が芽生えた」
といった声が多く届きました。
限られた時間でも、伝え方次第で心に残る防災教育になるのです。
📝 先生への提案
- 「防災の時間」を作るのではなく、「授業の中に防災を混ぜる」
- 講話や映像教材を1コマで完結できる構成に
- 教員が無理せず実施できるよう、資料やワークシートを共有
💡 まとめ
「防災教育の時間が取れない」という悩みの本質は、
“やるべき内容が多い”ではなく、“どう組み込むか分からない”ということ。
短時間でも、工夫次第で「命を守る授業」は実現できます。
まずは、1コマ・15分からの防災教育を始めてみましょう。
次章では、先生たちが感じるもう一つの壁——
「防災教育の効果が感じられない」について、継続的に学びを深める工夫を紹介します。
第3章:防災教育の効果が感じられない
「講話をしても、生徒の意識がすぐ下がってしまう」
「訓練のときは真面目にやるけど、日常に戻ると忘れてしまう」
防災教育を続ける先生の多くが、こうした“手応えのなさ”を感じています。
たしかに、防災はテストで測れるものではありません。
でも、“効果が見えない”ことと、“効果がない”ことは違うんです。
💭 現場の声
- 「1回講話をやっても、その後の変化が見えない」
- 「子どもたちが防災を“行事の一つ”としか思っていない」
- 「家庭や地域にまで意識が広がらない」
こうした声を聞くたびに感じるのは、
防災教育には“伝えっぱなし”では終わらせない仕組みが必要だということです。
✅ 解決のポイント:振り返りと共有で“実感”をつくる
防災教育の効果を高めるカギは、
「やって終わり」ではなく「感じて終える」こと。
つまり、講話や授業の後に、生徒自身が考え・言葉にする時間を設けることが大切です。
📝 具体的な方法:ふりかえりシートを活用
私の講話では、最後に「ふりかえりシート」を使用することを推奨しています。
内容はとてもシンプルでも問題ございません。
① 今日、印象に残ったこと
② もし地震が起きたら、自分はどう行動する?
③ 家族に伝えたいことは?
この3つの質問を記入するだけ。
でも、ここに防災教育の“効果”を見える化するヒントが詰まっています。
シートを通して、先生も生徒の学びの変化を感じ取ることができます。
「命を守る行動を考えた」「家族と話してみようと思った」など、
行動の変化が文章に表れます。
💬 実例:講話後に家庭へ広がった防災意識
今まで講話を行った小中高校の生徒さんから頂いた振り返りシートから、こんな報告がありました。
「講話の後、家族と避難場所を話し合いました」
「家族と家から近いもだけど、一番安全そうな避難場所について確認しました」
「ペットを飼っているので、震災時にペットを連れてどうやって避難するか家族と再度話しました」
このように、1回の授業が家庭の防災行動を変えるきっかけになることがあります。
防災教育の効果は、テストの点数ではなく、
「誰かと話した」「考えた」「動こうとした」——その小さな変化に現れます。
また、学生ではありませんが先日に静岡県の企業で防災講話を行った際に
Googleフォームにてアンケート回答に協力して頂きました。

結果は71名中69名が語り部を聞いた後に「家族と防災の話をした、しようと思っている」
と回答して頂きました!
私の語り部後に「聞いて終わり」ではなく「家族に共有したい」と思わせる
効果があるとお分かり頂けたと思います。
他にも高知県の中学校では私の語り部を聞いた後に避難訓練を行いました。
その結果、驚くべき行動を生徒が取りました!詳細はこちらの記事を参照願います。
🧩 継続の工夫:記録を残す・共有する
せっかくの取り組みも、1年で終わってしまえば“もったいない”。
そこでおすすめなのが、記録と共有の仕組みです。
- 学年通信や学校だよりに「生徒の感想」や「防災行動宣言」を掲載
- 校内掲示板に「私たちの防災目標」を掲示
- PTA会報に“家庭で話し合うきっかけ”として紹介
こうした形で“見える成果”を残しておくと、
次年度以降の先生への引き継ぎにもなり、学校全体の防災文化につながります。
💡 先生への提案
- 講話・授業の後には3分間の振り返りを設ける
- 感想や気づきを「学校だより」などで発信する
- “考えたこと”を家庭へ持ち帰る仕組みをつくる
「語り部の内容を家庭へ持ち帰る」仕組みとしては上記のGoogleフォームアンケートのQRコードだけではなく
私の自己紹介、防災情報を発信しているSNS、ブログのQRコードも記載された用紙をご用意しています。
家庭に持ち帰って頂き、夕飯の話題として提供できるような「お持ち帰り用資料」も配布しております。
🌱 まとめ
防災教育の効果は、すぐに目に見えるものではありません。
でも、生徒が「命を守る行動を考える」その一瞬こそが、
確実に“防災力の芽”を育てています。
先生たちが「伝えて、終わり」ではなく、
「伝えて、考えて、つながる」
という流れを意識するだけで、
防災教育の価値は何倍にも広がります。
次章では、先生たちが次に直面する悩み——
「講師をどこで探せばいいか分からない」について、
信頼できる防災講師との出会い方を具体的に紹介していきます。
第4章:どんな講師に頼めばいいか分からない
「防災講話をやってみたいけど、どんな人に頼めばいいんだろう…」
「ネットで検索しても、誰が信頼できるのか判断できない」
防災教育を進めようとする先生から、よく聞く声のひとつです。
講師選びは、“学校の防災方針そのもの”を左右する大事な部分。
でも、残念ながら“防災講師の探し方”にはマニュアルがないのが現状です。
💭 よくある先生の悩み
- 「行政に紹介をお願いしても、日程が合わない」
- 「ボランティア団体を調べたけど、実績が分からない」
- 「有名人を呼ぶと予算が足りない」
実は、これらの悩みの多くは、
“防災講師=著名人”や“講話=講演会形式”という思い込みから来ています。
でも、今の時代に求められているのは、
「伝えるだけでなく、一緒に考える講師」
なんです。
✅ 解決のポイント:目的から逆算して講師を探す
講師探しで一番大切なのは、
「何を目的に呼ぶのか」を明確にすること。
目的がハッキリすれば、必要な講師像も自然と見えてきます。
| 目的 | 向いている講師タイプ | 例 |
|---|---|---|
| 災害時の体験をリアルに伝えたい | 被災経験のある語り部 | 東日本大震災・熊本地震などの体験者 |
| 防災行動を体系的に学びたい | 防災士・行政職員 | 防災訓練、ハザードマップ活用 |
| 地域と連携したい | 地域防災リーダー・消防関係者 | 自主防災会、地域防災力の向上 |
| 子どもの興味を引き出したい | 教育×防災を専門にする語り手 | 小学生向け語り部、防災ワークショップ講師 |
💬 現場で感じた講師選びのコツ
私自身、語り部として全国の学校を回っていますが、
「良い講師」と「残念な講師」には明確な違いがあります。
🔹良い講師の特徴
- 生徒の反応を見ながら話のテンポを変える
- 難しい言葉を使わず、感情に訴える
- 講話の後に「行動」へつなげる具体的な提案がある
🔸残念な講師の特徴
- スライドの文字が多すぎて退屈
- 一方的に話して、生徒に考える余地がない
- 「怖い映像」で終わってしまう
防災は“伝える”ではなく、“一緒に考える”ことが本質。
講師の話術よりも、生徒が自分ごとにできるかどうかが最も大切なんです。
そして私の強みは「中学1年生の時に東日本大震災を経験した」ということ。
「経験した時が13歳」で「防災授業を受けるのも学生」と同年代になります。
- 大人の時に震災を経験して、避難所運営に携わりました。
- 大人になってボランティアで被災地に行ってました。
- 被災経験は無いですけど、地理や自然災害について専攻していました
私のような「今の自分達と同じ年代の時に震災を経験した人が生き抜いた話」が最も学生に
ストレートに響く内容だと思っています。
🧭 安心して依頼できる探し方
講師選びで失敗しないための手順を、現場目線で整理するとこんな流れになります。
1️⃣ 教育委員会・市町村の防災担当に相談する
→ 公認の防災士や実績のある語り部を紹介してもらえる場合があります。
2️⃣ 防災士会や地域の自主防災組織をあたる
→ 学校との連携実績がある講師を紹介してもらえることが多いです。
3️⃣ 語り部の公式サイトや活動ブログを確認する
→ 実際の講話風景・参加者の感想など、“リアルな雰囲気”を見て判断できます。
4️⃣ オンライン講話という選択肢も検討する
→ 距離の問題を気にせず、経験豊富な講師に依頼可能です。
💡 語り部として伝えたいこと
私がいつも先生方にお伝えしているのは、
「防災講話は“イベント”ではなく、“学びの連続”にしてほしい」
ということです。
1回きりの講話では、生徒の防災意識はすぐに薄れます。
でも、年1回でも“継続的に語り部を招く文化”を作ると、
学校全体に「自分たちは災害に備える存在だ」という意識が根づいていきます。
🪶 先生への提案
- 「誰を呼ぶか」ではなく「何を伝えたいか」から考える
- 防災士・語り部・消防関係者など複数タイプを比較する
- 一度呼んだ講師は“年次継続”で信頼関係を育てる
🌱 まとめ
防災講師を探すことは、
単に“人を呼ぶ作業”ではなく、命を守る学びの入口を選ぶことです。
信頼できる講師とつながることで、
先生自身の防災観も深まり、学校の防災教育は確実に進化していきます。
そして何より——
講師と先生が「同じ目線で子どもたちの命を守ろう」と向き合えたとき、
その学校の防災教育は“本物”になります。
次章(第5章)では、最後の悩み
「防災教育を継続的に行う仕組みをどう作るか」について、
実例を交えながら“無理なく続けるコツ”を紹介します。
第5章:防災教育を「続ける」仕組みづくり
「防災授業、やって良かった!」
——でも、その後どうしていますか?
多くの学校で課題になるのが、
「毎年、継続的に実施する仕組みが作れない」
という点です。
防災教育は“1回やって終わり”では、効果が定着しません。
大切なのは、学校文化の一部に防災が溶け込むこと。
そのためには「仕組み」と「引き継ぎ」が鍵になります。
🔁 防災教育が続かない理由
現場で先生方からよく聞くのが、こんな声です。
- 担当の先生が変わると、やり方がリセットされる
- 講話やワークの記録が残っていない
- 授業時期が毎年バラバラで、計画が立てづらい
どれもよく分かります。
年度ごとに行事やカリキュラムが変わる学校では、
「継続性」を保つのが難しいんですよね。
でも、ほんの少しの工夫で、次年度へ自然に引き継げるようになります。
✅ 続けるための3つの工夫
① 年間スケジュールに“固定行事化”する
たとえば、
9月=防災の日 → 語り部講話
3月=東日本大震災の日 → 防災ふりかえり授業
のように、「防災を考える日」をあらかじめ決めてしまう。
行事として固定すれば、担当が変わっても実施が習慣化します。
これは、実際に多くの小中学校で成果が出ている方法です。
② 記録とふりかえりを残す
「やって終わり」ではなく、
次年度の先生へ“バトンを渡す”仕組みを作るのがポイント。
たとえば👇
- 児童・生徒の感想シートをまとめて保存
- 講話内容・写真を共有フォルダに保管
- 講師へのフィードバックを記録
これだけでも、翌年の計画が立てやすくなります。
また、生徒の感想を残すことで、
「去年の先輩がどう感じたか」を見られるのも教育効果大です。
③ 学校 × 地域で“防災の輪”を広げる
防災教育を続ける上で最も強力なのが、地域との連携です。
学校だけで頑張ると、どうしても先生の負担が大きくなります。
でも、PTAや自治会、消防団などが関わると、
防災が「みんなのテーマ」へと変わります。
- PTAと協力して「親子防災教室」を実施
- 地域の自主防災会と合同訓練
- 高校生が地域防災リーダーとして活躍
こうした流れができると、
学校単位ではなく“地域全体で子どもを守る文化”が生まれます。
💬 私の体験:継続の力が生む“変化”
私が中学生の時は小学生~中学生までの9年間で継続的に防災教育を行ってきました。
それも先生方の仕組み作りによるものです。
- 想定ケースを変更した避難訓練
- 防災活動やボランティア活動をした生徒を評価して、表彰する仕組み作り
- 文化祭で各学年が年間を通して活動した防災活動の発表を行う
- 地域住民と一緒に避難訓練を実施
- 地域住民のプロから災害時に役立つスキルを教わる授業の開催(消防団、看護師、災害経験者など)
- 各教科を通して、地域貢献できる防災活動の実施(安否札作成など)
①防災教育の継続→学校文化への定着
防災教育を継続することで私達の中学校では「防災が当たり前」の学校となっていました。
だからこそ生徒自らが「助けられる人から助ける人になる」と目標を持って活動していました。
学校文化レベルまで防災教育が定着したおかげで「釜石の奇跡」と呼ばれる
避難行動を起こして、小学生や地域住民を守ることが出来たと思います。
防災教育を継続することで災害時に中学生が活躍する実績がありますし、私がやっています。
②地域連携の防災教育
地域住民と連携して防災教育を行うことで「地域の輪」が広がります。
地域全体の防災意識の向上につながり、学生の防災活動も応援してもらえます。
すると、更に防災活動の量や質がどんどん伸びていきます。
実際に釜石東中学校は地域から「防災教育をしっかりしている学校」というイメージでした。
だからこそ津波が来た時に一番早く避難したのは釜石東中学校の生徒です。
そしてその姿を見て、地域住民の大人の方々も一緒に高台まで避難してくれました。
中学生が津波町の人の命を守った
そのような実績を残したのが当時、私が釜石東中学校です。
「防災が“授業”から“学校の文化”に変わったことで地域住民の命を守れた」
防災教育の本当の価値はすぐには表れません。その時は災害が起きた時です。
しかし、災害が起きた時に生徒の命を先生方が全員いても守れるか分かりません。
生徒自らが「自分の命を守る」行動を取らないといけません。
その行動を取る為には防災教育が必要です。そして学年で終わらせないでください。
毎年続けて欲しいです。
地域住民や保護者から「災害が起きてもこの学校の生徒達は安心できる」
と言われるほどの防災教育を継続して信頼を得ましょう。
📘 継続を支えるツール
学校現場で活用しやすいツールも増えています。
| ツール | 活用の目的 | 備考 |
|---|---|---|
| Googleフォーム | 感想アンケートやふりかえり記録 | 自動集計が便利 |
| 共有ドライブ(Google/OneDrive) | 講話資料・写真の保管 | 学校間共有も可 |
| 防災ノート(紙・電子) | 生徒個人の記録として継続 | 家庭との連携にも効果的 |
先生個人に頼らず、デジタルと紙の両方で記録を残すのが継続のコツです。
🌱 “続く”防災教育は、学校を強くする
防災教育は、決して特別な時間ではありません。
命を守る力を育てる「教育の本質」です。
一度きりの講話でも意味はあります。
でも、“続ける”ことで、先生も生徒も確実に変わります。
・「あの話を思い出して、避難できた」
・「自分も防災を伝える側になりたい」
そんな言葉が生まれるとき、
それはもう“イベント”ではなく“文化”です。
✋ 最後に:先生方へメッセージ
先生たちの努力は、確実に子どもたちの命を守っています。
たとえ年に一度の授業でも、それが命の連鎖をつくります。
だからこそ、私は語り部として、
「続けるための伴走者」でありたいと思っています。
- 予算が少なくてもできること
- 時間がなくても伝わる工夫
- 教員と語り部が協力する授業づくり
これからも現場と一緒に、
“災害で亡くなる人を0人にする”ための防災教育を広げていきたいです。
🌸 まとめ
| 継続のコツ | 具体的な方法 |
|---|---|
| 年間行事に組み込む | 防災の日・3.11などに固定化 |
| 記録を残す | 感想・講話記録をデジタル保管 |
| 地域と連携 | PTA・自治会・消防との協働 |
| 学校文化にする | 生徒が語り継ぐ“防災の輪”を育てる |
防災教育は「単発の行事」ではなく、「未来への投資」。
今日の45分が、明日の命を守る力になります。
講師依頼・お問い合わせ(まずはお気軽にご相談ください)
学校での防災授業や語り部講話のご依頼は、堅苦しい手続きは不要です。
「まずは話を聞いてみたい」「予算が心配」「短時間でお願いしたい」──そんな小さな相談からでも大歓迎です。
私たちは学校の事情に合わせて、45分〜90分の柔軟なプログラムやオンライン対応、予算に応じた調整などを行います。
たとえばこんなご相談をよくいただきます:
- 校内行事に合わせた短めの講話(45分)でお願いしたい。
- 学年単位での体験談+ワークを依頼したい。
- 保護者向けの親子防災講座も一緒に開催したい。
下の「お問い合わせ」ボタンから必要事項を送っていただければ、こちらから折り返しご連絡します。
(リクエスト内容に合わせて概算のお見積りや、過去の実施例もご案内します。)
よくある質問
Q. 予算が少ないが依頼できますか?
A. 可能です。オンライン講話や交通費のみの対応など、学校の状況に合わせて調整します。まずは希望予算をお知らせください。
Q. 避難訓練に一緒に参加して総評は可能ですか?
A. 大丈夫です。一日通して語り部+避難訓練+避難所運営訓練に参加・支援した経験がございます。むしろ大歓迎です。
Q. 講話の後に使えるワークシートはありますか?
A. 学校側の課題と照らし合わせて作成したいため、既存のシートはありません。必要な場合は学校の防災課題についてヒヤリング後に作成しますのでお気軽にご相談ください。
Q. 講話の時間はどれほど調整が可能ですか?
A.40~90分の間で時間を頂けると体験談だけではなく、グループワーク+意見共有まで可能です。時間に合わせて調整可能ですのでお気軽にご相談ください。
ご相談いただければ、学校の目的に合わせた最短プランをこちらでご提案します。
まずはお気軽にお問い合わせボタンからご連絡ください。お待ちしています。
私の経歴や講演歴などについては上記の運営者情報を参照願います。
メディアへの出演も経験あります。上記の動画以外にもYouTubeに上がっています。
講演場所について
・学校(小学生高学年、中学生、高校生、教職員対象が多いですが、その以外の学年にも可能です)
・自治体(市町村の役所が開催するセミナーや自主防災組織からの依頼もあります)
・防災研修会(一般社団法人や有志の集まりの方々からの依頼もあります)
・防災イベント(愛知こども万博などのイベント内でも語り部経験があります)
・企業(企業の防災研修の講師としても依頼があります)
その他活動
・避難訓練、避難所運営訓練の支援(生徒と一緒に訓練をしてフィードバックします)
・防災計画の策定支援(学校、企業の防災計画を一緒に考えます)
・ワークショップ(語り部だけではなくグループワークの実施も可能です)

- 学校の防災教育で何から教えたらいいか分からない
- 社員に自然災害を自分事として捉えて欲しい
- 防災イベントで誰を講師に呼んだらいいか分からない
- 実際に経験がある人に防災計画を一緒に考えて欲しい

そのようなお悩みをお持ちの方は下記のお問い合わせページからぜひ気軽にお声がけ下さい!
実際にこのブログのお問い合わせから連絡を頂き、語り部を行った経験があります。
防災教育、防災学習に対するお悩みがあればお問い合わせ願います!





