悔いのない選択を

語り部活動

【メディア出演】

11月9日に放送されたBS-TBS「あれから10年 これから10年」に出演しました!

岩手のテレビ局に同級生がいて、その方から「あれから10年っていう番組に出ない?」とお誘いを頂き取材を受けました!

岩手県釜石市に戻っての取材でした。小さい頃からずっと遊んできた思い出のある根浜海岸での撮影でしたがあいにくの天気で小雨の中での撮影・・・。

浜風にも遊ばれて最後の方は髪型が酷いことに・・・(笑)

それでも思い出に残る取材でした!理由はこの日に社会人になってから初めての「岩手県での語り部」があったからです。しかもその場所が自分が青春を謳歌した母校・岩手県立大槌高等学校だったからです。

まさか卒業以来の母校に防災授業の先生として教壇に立つために戻ってくるとは思いもしませんでした。

大槌高校で語り部をするきっかけは現在の大槌高校教員から「被災地で育ったけど、震災を知らない世代に東日本大震災を伝えたい」という想いを言われて是非やらせて下さいという流れになりmした!

授業の相手は高校1年生。東日本大震災があった13年前は全員が3歳くらいだったので当時の事を覚えている子なんているはずもなく。被災地で育ったのに震災を知らない世代に伝えることが初めてで難しいと思いながら本番を迎えました。

「釜石の出来事」の当事者、全国で震災語り部活動 体験を胸に

普段は語り部する現場のハザードマップを見せて、自分なりのリスク評価をしますが今回は私が中学生の時にどのような防災教育を行ったか、逃げている時と助かった後はどんな想いだったのかを中心に自分の心情について話すことを多くしました。

そして後輩達に社会人の先輩として「やりたいことは悔いなくやって欲しい」という想いを伝えてきました。

私自身も語り部を始める時に色々悩みました。仕事に中々慣れず、最初の頃は「やりたい」という気持ちはあっても行動に移せる余裕がありませんでした。慣れてきて「よし!やろう!!」と自分でパソコンも買って「いよいよだ!」という時に世の中ではコロナが大流行。人前で話す機会はほぼ0になり、語り部の場が無いため資料だけ作成してスタートを切れず。

そんな中で震災の話を人に話した時に

「まだ引きずってるの?」「被災したくらいじゃ挫折とかじゃないよ」などと言われたりして

「自分がやろうとしていることは周りからは応援されなくて、悲劇のヒロイン気取りになってしまうのかな?」と思ってしまいました。

そうやって考え込んでる中で保育園の時からの親友は夢を捨てられず、厳しい道と分かっていながらもその夢に挑戦する姿を見て勇気を付けられました。

そして中学3年生の時に釜石市で開かれた「全国中学生サミット」で知りあった京都の友人とサミット以来の再会を叶えて、自分の想いをぶつけた時に

「自分は釜石の状況を自分の目で見て泣いてしまった。この時の惨状や逃げ切れた奇跡を伝えられる人は被災者全員だけど、実際に伝えようと勇気を持って踏み出せる人は数少ない。その一人になるか悩んでいるならなって欲しい。必ず価値があるし、お前だからやれるはずだ」

と背中を押してもらえました。

そんな大切な友人達の姿と応援もあって語り部としてスタートを踏み出せました。

そして後悔どころか今は楽しくて、やって良かったと心の底から言えます。

仕事との両立は忙しいですけどやりがいしかなくて充実した毎日を過ごしています。

その経験を後輩達にも伝えて、後輩達にもせっかく一度きりの人生を悔いなく過ごしてくれ!と胸を張って伝えてきました。

他にも高知県の小学校や愛知県の高校でも語り部を行ってきました。

高校からは生徒一人一人から感想や質問が書かれた用紙を頂き、小学校からは似顔絵付きの冊子型で感想文を送って頂きました!

その中に載っていた質問の中で、多くの人に共通する内容には今後ブログで解説していきたいと思います!

書いて下さった感想の中で嬉しかった内容が・・・

「離れている大切な人を助けることはできないから、一人一人が自助を心掛け、全員が自分の命を自分で守る必要がある。離れている大切な人を守れず後悔しない為に日々「備え方を共有」することが大切だと思いました。」

私が伝えたかった内容をそのまま感想に落とし込んでいる人がいてかなり嬉しかったです!

地震が起きた時は必ずしも大切な家族といるとは限りません。離れている大切な人が「自分の命を守る」行動を取ってもらえるように日頃から避難場所や避難方法など備え方を共有することが大事です。

自分の命を全員が守ることが出来たら、災害が落ち着いたタイミングで避難場所で集合したりすることができます。

だからこそまずは「自分の命は自分で守る」という自助の精神と行動を備えて頂きたいです。

厳しいことを言うと避難場所に避難して備蓄が少ないや生活しにくいなど市町村の備え方に文句を言う人は「自分の命を他人に預けるのか?」と思ってしまいます。

皆さんの命は知らない赤の他人に生死を委ねるような命ではないはずです。

そんな無責任なこと言う人間にならずに自分の命も、家族の命も守ってあげられるような防災をして欲しいです。

私は自分の命を自分で守れる環境だったはずなのに他人の準備不足で失ってしまうような悔いの残る人生を過ごしたくないです。

今回は人生の生き方も防災に対しても「悔いのない選択」をして欲しいと思って書きました。

今後もそんな方々の為に情報を発信していきたいと思います!

これからも宜しくお願い致します!

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