昨日の11月5日はなんの日か皆さんご存じでしょうか?
11月5日は「世界津波の日&津波防災の日」です!
私が中学1年生の時に経験した東日本大震災を教訓とした「津波対策の推進に関する法律(2011年6月制定)によって11月5日に世界津波の日&津波防災の日が制定されました。
ではなぜ11月5日なのか?
安政元年の1854年11月5日に発生した「安政南海地震(M8.4)」が理由です!!
今、日本で警戒されている南海トラフ地震。江戸時代の安政元年に発生しています。その時に和歌山県を津波が襲った際に稲に火をつけて、逃げ遅れた人達を高台に導いたという逸話があり、その日を世界津波の日&津波防災の日に制定されています!
南海トラフ地震は100年程の周期で来ています。
最後に起きたのが1946年の昭和南海地震です。その地震から現在は78年経過しています。次の南海トラフ地震はいつ来てもおかしくない段階まで来ています。
だからこそ今回は東日本大震災を経験した岩手県釜石市民が全国の方々へ伝えたい
「未来のあなたへ 10のメッセージ」を紹介したいと思います!
これら10個のメッセージは地震、津波に限らずどの自然災害でも言えることが詰まっています。
南海トラフ地震臨時情報が発令した時に全国で水や非常食を買い占めて備えていた人達が沢山います。
ただ私は語り部活動をするときにいつも話していることがあります。
「非常食とか備蓄を備えても避難して命を守らないと意味がないよ」
生き延びた後の生活に対する備えも大事です。ただ、それは命を守ったあとの話です。
だからこそ皆さんにはまず「自然災害から命を守るための備え」をして欲しいです。
その為に私が特に大事にして欲しいメッセージが「2、3、6」です!
一つずつ解説します!
2「たとえ過去の津波がいま、あなたのいる場所まで来たことがなくてもあなたは逃げてください」
「昔の大きな地震でもここまで来たことが無い。昔とは比べ物にならない防波堤も出来たからこの町は安心だ」
この言葉が私が小学生の時によく地域の高齢者の方から聞いた言葉です。だから安心していました。ただ、私の学校は防災教育が活発で大きな地震が起きたら津波が来ると不安に思っていました。結果的に過去の津波よりもより広い範囲が被害に遭いました。
自然災害は絶対ではありません。私達の予想を遥かに超えてきます。
だからこそ過去に囚われず、自分の中でリスク評価をアップデートして、大きな地震が来たときは必ず避難をしましょう。
3「100回逃げて、100回来なくっても101回目も必ず逃げてください」
東日本大震災の前は地震が何度か起きていました。震度も大きく津波注意報で実際に学校から避難場所まで避難もしていました。
ただその時は津波は結局来ませんでした。この繰り返しで2のように「津波って意外と来ないもんだな。地域の高齢者の方々が言っていたことは本当かもしれない」と思うようになっていた矢先に東日本大震災が発生して町を津波が飲み込んでいきました。
「今回も津波が来るわけない」と思わないで下さい。必ず避難をして下さい。
「津波が来るから避難する」ではなく「津波が来る可能性があるから避難する」という考え方をして下さい。
来てからではなく、来るかもしれないから命を失うリスクを下げる行動として避難をして下さい。
6「家族を信じてみなが「命てんでこ」で逃げてください自分の命は自分で守るしかないのです」
命てんでんこ(別名:津波てんでんこ)ですがこのワードの意味は・・・
「地震、津波が来たらそれぞれがてんでばらばらで一人で高台へ避難しろ」という意味です。
もしかしたら地震が起きた時は家族と離れて一人かもしれないです。その時は家族を信じて、自分の力で高台に避難して下さい。命があれば必ず再会することができます。
「近くの人が避難していないからこの場所でいいのかも・・・」と思わずに、周りに合わせないでいいです。とにかく自分の命は自分で守る行動を取ってください。
そして私は最後のメッセージに書いてあるように未来の誰かが私達と同じ思いをして欲しくない為に今後も語り継ぎます。
だからこの記事を読んで下さった皆さんも是非、家族や友人、恋人など大切な人に10のメッセージを共有して下さい。